遠州灘・・・御前崎から伊良湖までの海岸線110km。
砂浜が続いています。
そして、その後継にはクロマツによる松林が有ります。
日本で1, 2を争う規模で有るのです。
クロマツが沿岸に植えられた理由は浜風による砂と塩害から後ろの人家、畑などを守るためです。
それには風に強く、高木で、樹齢の長いクロマツが選ばれたのです。
松は風に対して葉は広葉樹の葉に比べ風の当たる面積が小さく、松の樹はしなります。
このように浜には松が必要なのです。
しかし、近年松枯れの被害が深刻な状況になっています。
松林を形成出来ない程に枯れています。
平成19年のピーク時にはおよそ2万本近くの松が枯れ
平成27年は4000~5000本ほど枯れています。
これは「マツ材線虫苗」という病気が原因です。
海からの潮風、飛砂を防ぐ松による松林を守るための一つの方法としてこの病気に強い「抵抗性松」を植えることがあげられます。私たちは10年間1000本の松を育てました。
小さな規模では有りますが、ほとんどの松(90%以上)は枯れていません。病気に強い実証を示すことが出来ました。
これは松林再生のために良いサンプルになるのではないでしょうか。
「白砂青松」この言葉は浜松の海岸そのものであります。